おすすめのビジネス本は「見せかけの勤勉」の正体という本です。日本人は勤勉で長時間労働のイメージがありますが、長時間労働はしていても、実際にはやる気がない場合がほとんどであるということを示しています。実際に会社員になった人なら、うなずける話ばかりだと思います。また、自分自身も全く同じ心境であると共感できる部分も多いことでしょう。

日本の企業では、表立ってやる気がないことを示すことはタブーとなっていますが、実際にはやる気がなくなるシステムばかりです。やればやるほど忙しくなるが、割が合わなくなるというのが現実であり、皆が仕事はほどほどで首にならない程度やろうと考えるようになってしまいました。出世などを望む人は少なく、一生、平社員が理想であるという人も多くなってきています。

この本は現実を的確に捉えていますから、共感できる部分も多いですし、その問題点が企業の管理体制にあると説いています。要は、会社員が悪いのではなく経営者がやる気のないようにさせてしまっているというわけです。私達はもともとやる気になる素質を持っていて、勤勉な側面もありますが、環境が駄目にしているというわけです。日本企業に嫌気が差している人は、独立するか海外の企業で働くことを検討してみてもいいかも知れません。