企業は永続的に発展するために、所謂、「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」を定め、従業員や顧客に自社の有用性をアピールしています。しかし、多くの日本の会社ではこれらを定めても、従業員に浸透していないのが実情です。組織的に教育しても浸透しないのです。

その大きな理由は、従業員が会社に期待している事と、会社が行っていることがすれ違っていることです。従業員が会社に求めるものは雇用の安定と、昇給です。残念ながら「ミッション」に共鳴してその会社に就職したわけではありません。「ビジョン」の中に雇用の安定と、昇給が記載され、それが実際に実行されているでしょうか?多くの場合、ここで従業員と会社の間に溝ができます。

このような時、従業員は機械的に働きます。言われたことを、言われたように行い、新しいことに挑戦せず、終業時間が来るのを待ちます。このような状況では会社が生き残っていくことは困難でしょう。従業員の心をつかむには、会社が約束したことは必ず守るという姿勢を常に示す事です。従業員は上司や会社上層部の行動を見て、自分たちの働き方を変えます。経済が安定的に成長する時代が終わった今、会社が存続していくには従業員の協力が必要です。