世の中にはたくさんのリスクがあります。会社に限っていえば災害によるリスク、為替リスク、カントリーリスク(投資対象国や地域で政治経済の状況変化が起き、市場に混乱が生じた際に投資した資産価値の変動が起こる危険性)やオペレーショナルリスク(通常の業務内で発生する可能性のある損失)、情報漏洩なども話題になっています。それともう1つ大きいのが信用リスク。これは取引先の倒産によって売上債権の全額が回収できなくなり、損失を出してしまうことをさします。

先行きの見えない日本経済の中では、資金繰りの悪化による倒産の増加も考えられます。まずはそれぞれの取引先の倒産可能性が高いか低いかを把握すること、売上債権残高を常に把握しておくことが重要。それに加えて、連鎖倒産に巻き込まれないためにも企業情報や信用情報を使った取引先の与信調査をしておくのも大切です。特に新しく取引を開始するにあたって、相手先の与信調査は欠かせないもの。ですが、与信調査に必要な情報を独自で収集するには専門の知識と経験が必要になります。情報収集に特化した企業の力を借りるといいでしょう。

リスクモンスターという企業が公開している企業倒産情報は、格付などの与信指標の生産・保守を行うリスクモンスターの心臓部ともいえるデータ工場が集計・分析しています。毎月格付ごとの企業数、倒産数、倒産確率、倒産判別力を開示しており、格付自体の精度・信頼性も高いものになっています。また借入返済年数別業種別倒産集計、自己資本規模別業種別倒産集計、手形割引率倒産集計など、さまざまな切り口で倒産企業の集計を行っています。

取引先の経営状況が把握できれば、リスクを軽減できるだけではなく積極的かつ的を射た営業努力による売上増進などの販売戦略も展開できるようになります。売上増進から取引量の増加につながり、その結果、取引先とより太いパイプを持つことも可能。与信調査は自社、取引先企業の双方の利益向上のためにも欠かせません。